実務ガイド2024-11-2812分で読める

高ストレス者への対応方法|面談から職場環境改善まで完全ガイド

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高ストレス者への対応は、ストレスチェック制度の中で最も重要かつ慎重な対応が求められる部分です。この記事では、法的要件を満たしながら従業員をサポートする具体的な方法を解説します。

高ストレス者とは

判定基準

ストレスチェックの結果、以下のいずれかに該当する場合、「高ストレス者」と判定されます。

判定パターン条件該当者の特徴
パターンA心身のストレス反応が著しく高い既に症状が出ている可能性
パターンBストレス反応が高い+要因・サポートの評価も悪いリスクが複合的
高ストレス者の割合は一般的に全受検者の10〜15%とされています。この割合が20%を超える場合は、職場環境に構造的な問題がある可能性があります。

高ストレス者が多い部署の特徴

  • 残業時間が月45時間を超えている
  • 上司との1on1が行われていない
  • 業務量と人員のバランスが取れていない
  • ハラスメントの噂がある
  • 離職率が高い

  • 高ストレス者への対応フロー

    全体の流れ

    1
    結果通知 : 実施者から本人へ直接通知
    2
    面談の案内 : 高ストレス者に面接指導の案内
    3
    申し出の受付 : 本人からの申し出(結果通知後1ヶ月以内推奨)
    4
    面接指導 : 医師による面談(申し出から1ヶ月以内)
    5
    意見聴取 : 医師から事業者への意見書
    6
    就業上の措置 : 必要に応じて措置を実施
    7
    フォローアップ : 継続的な状況確認

    Step 1: 結果通知のポイント

    結果通知はプライバシーに最大限配慮して行います。封書での郵送、または本人のみがアクセスできるシステムでの通知が推奨されます。

    通知に含めるべき内容

  • ストレスチェックの結果(点数・グラフ)
  • 高ストレス者に該当する旨
  • 面接指導を受けられることの案内
  • 面接指導の申し出方法・期限
  • 相談窓口の連絡先
  • プライバシー保護についての説明
  • やってはいけないこと

  • 上司を通じて結果を渡す
  • 本人の同意なく人事部門に共有
  • 他の従業員の前で渡す
  • 口頭のみで通知する

  • Step 2: 面接指導の実施

    面接指導の法的位置づけ

    高ストレス者から面接指導の申し出があった場合、事業者は面接指導を実施する義務があります。正当な理由なく拒否することはできません。

    面談で確認すべき事項

    確認項目具体的な質問例
    勤務状況残業時間、休日出勤の頻度、休暇取得状況
    心理的負担仕事のプレッシャー、人間関係の悩み
    身体症状睡眠、食欲、疲労感、頭痛など
    生活状況家庭環境、プライベートの悩み
    サポート状況上司・同僚からのサポート、相談できる人の有無

    面談の進め方

    1
    アイスブレイク : 緊張をほぐす(5分)
    2
    状況確認 : ストレスの原因、症状を聴取(15分)
    3
    アセスメント : 緊急性の判断(5分)
    4
    アドバイス : セルフケアの提案(10分)
    5
    まとめ : 今後の対応方針を確認(5分)
    面談中に自殺念慮深刻な精神症状が確認された場合は、速やかに専門医への紹介を行ってください。

    Step 3: 就業上の措置

    措置の種類と判断基準

    措置内容対象となるケース期間の目安
    残業制限長時間労働が原因のケース1〜3ヶ月
    深夜業の制限睡眠障害があるケース症状改善まで
    出張の制限精神的負担が大きいケース状況に応じて
    業務内容の変更業務自体がストレス要因のケース3〜6ヶ月
    配置転換人間関係が要因のケース長期的
    休職症状が重篤なケース医師の判断による

    措置を行う際の注意点

    就業上の措置は、本人の不利益にならないよう配慮が必要です。措置を行う場合は、本人の同意を得た上で、丁寧に説明を行いましょう。

  • 措置の理由と期間を明確に説明
  • 本人の意向を最大限尊重
  • 段階的な復帰プランを検討
  • 定期的な状況確認を実施

  • 面談を申し出ない高ストレス者への対応

    高ストレス者のうち、実際に面談を申し出るのは約10〜20%程度と言われています。残り80%以上への対応も重要です。

    なぜ申し出ないのか?

    理由割合(目安)対策
    人事評価への影響を懸念40%不利益取扱い禁止の周知
    忙しくて時間がない25%オンライン面談の導入
    相談しても意味がないと思う20%改善事例の共有
    自分で対処できると思う15%セルフケア研修の提供

    職場全体でのアプローチ

    面談を申し出ない従業員にも対応するため、職場環境改善のアプローチが有効です。

    1
    集団分析の活用 : 部署別のストレス傾向を可視化
    2
    職場環境改善 : 働き方改革、コミュニケーション活性化
    3
    ラインケア強化 : 管理職向け研修の実施
    4
    相談窓口の多様化 : AIカウンセリング、外部EAPの導入

    効果的なフォローアップ

    フォローアップのタイミング

  • 面談後1週間: 状況確認の連絡
  • 面談後1ヶ月: 再面談または電話でのフォロー
  • 面談後3ヶ月: 中長期的な状況確認
  • 次回ストレスチェック時: 改善状況の確認
  • 継続的なサポート体制

    TomoriのAIカウンセリング機能を活用すれば、24時間いつでも匿名で相談可能。面談のハードルを下げ、早期の問題発見につなげます。

    まとめ:高ストレス者対応チェックリスト

  • 結果通知は本人に直接、プライバシーに配慮して行う
  • 面接指導の案内を明確に行う
  • 申し出があれば1ヶ月以内に面談を実施
  • 医師の意見に基づき就業上の措置を検討
  • 本人の不利益にならないよう配慮
  • 定期的なフォローアップを実施
  • 面談を申し出ない人への対策も行う
  • 高ストレス者への適切な対応は、メンタルヘルス不調の重症化防止安全配慮義務の履行の両面で重要です。Tomoriなら、リアルタイムアラート、AIカウンセリング、傾向分析で、高ストレス者対応を強力にサポートします。

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