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ストレスチェック義務化とは?対象企業と実施方法を徹底解説【2024年最新】

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この記事では、ストレスチェック義務化について人事担当者・経営者が知っておくべき全知識を網羅的に解説します。法的要件から実務のポイント、費用相場まで、この記事だけで完全に理解できます。

ストレスチェック義務化とは

ストレスチェック制度は、2015年12月1日に施行された改正労働安全衛生法(第66条の10)に基づく制度です。労働者のメンタルヘルス不調を未然に防止することを目的としています。

ストレスチェックは「労働者のストレスの程度を把握し、労働者自身のストレスへの気づきを促すとともに、職場環境の改善につなげ、働きやすい職場づくりを進めること」を目的としています。

なぜ義務化されたのか?

精神障害による労災認定件数は年々増加しており、企業のメンタルヘルス対策は喫緊の課題となっています。

年度労災申請件数認定件数前年比
2020年2,051件608件+8.9%
2021年2,346件629件+3.5%
2022年2,683件710件+12.9%
2023年3,575件883件+24.4%
2023年度の精神障害による労災認定件数は883件と過去最多を更新。企業のメンタルヘルス対策の重要性は年々高まっています。

対象となる事業場・労働者

実施義務のある事業場

常時50人以上の労働者を使用する事業場は、年1回以上のストレスチェック実施が法的義務です。50人未満の事業場は「努力義務」となります。

「常時使用する労働者」のカウント方法:

  • 正社員(フルタイム勤務者)
  • 契約社員・嘱託社員
  • パート・アルバイト(週の所定労働時間が通常労働者の3/4以上)
  • 派遣労働者(派遣元でカウント)
  • 日雇い労働者
  • 受検対象となる労働者

    対象者受検義務備考
    正社員全員対象
    契約社員1年以上の雇用見込み
    パート・アルバイト週所定労働時間が通常の3/4以上
    派遣労働者派遣元事業者の義務
    役員労働者性がある場合
    休職者状況に応じて判断

    ストレスチェックの実施方法

    実施体制の整備

    ストレスチェック制度を適切に運用するには、以下の役割分担が必要です。

    1
    事業者 : 制度全体の責任者。実施方針の決定、費用負担
    2
    実施者 : 医師、保健師、または厚労省の研修を修了した看護師・精神保健福祉士
    3
    実施事務従事者 : 実施者の補助を行う担当者。人事権を持つ者は不可
    実施者には産業医の選任が最も一般的です。外部の産業医サービスを利用する企業も増えています。

    調査票の選択

    厚生労働省は以下の調査票を推奨しています。

    調査票設問数特徴推奨度
    職業性ストレス簡易調査票57項目標準的、集団分析に適す★★★
    簡略版23項目短時間で実施可能★★☆
    新職業性ストレス簡易調査票80項目より詳細な分析が可能★★☆

    実施から報告までの流れ

    1
    衛生委員会での審議 : 実施方法、実施時期、結果の取り扱いを決定
    2
    労働者への周知 : 制度の目的、実施時期、プライバシー保護について説明
    3
    ストレスチェックの実施 : オンラインまたは紙で実施(所要時間:約10〜15分)
    4
    結果の通知 : 実施者から労働者本人へ直接通知
    5
    面接指導の実施 : 高ストレス者の申し出により産業医面談を実施
    6
    集団分析 : 部署単位で結果を集計・分析(努力義務)
    7
    労基署への報告 : 毎年、所定の様式で報告書を提出
    重要: 結果は労働者本人の同意なく事業者に提供することは禁止されています。プライバシー保護は制度の根幹です。

    高ストレス者への対応

    高ストレス者の判定基準

    一般的に、以下のいずれかに該当する場合に「高ストレス者」と判定されます。

  • 「心身のストレス反応」の評価点が高い場合
  • 「心身のストレス反応」の評価点が一定以上で、かつ「仕事のストレス要因」「周囲のサポート」の評価点が著しく高い場合
  • 高ストレス者の割合は、一般的に全受検者の10〜15%程度とされています。この割合が極端に高い場合は、職場環境に問題がある可能性があります。

    面接指導のフロー

    1
    申し出の受付 : 高ストレス者本人からの申し出(結果通知後1ヶ月以内が望ましい)
    2
    面談の実施 : 医師による面接指導(申し出から1ヶ月以内)
    3
    意見聴取 : 面談実施医師から事業者への意見書提出
    4
    就業上の措置 : 必要に応じて労働時間短縮、配置転換等を実施

    罰則と違反のリスク

    直接の罰則

    違反内容罰則
    労基署への報告義務違反50万円以下の罰金
    秘密保持義務違反6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金

    間接的なリスク

  • 安全配慮義務違反: 従業員がメンタルヘルス不調で休職・退職した場合、損害賠償請求のリスク
  • 企業イメージの低下: SNSや口コミでの評判悪化
  • 採用への悪影響: 「ブラック企業」イメージによる人材確保困難
  • 行政指導: 労働基準監督署からの是正勧告

  • ストレスチェックの費用相場

    実施方法別の費用比較

    実施方法初期費用1人あたり費用メリットデメリット
    紙での自社実施0円100〜200円低コスト集計が大変
    Webツール(基本)0〜10万円200〜400円自動集計機能が限定的
    Webツール(高機能)0〜5万円300〜500円分析機能充実-
    外部委託(フル)10〜30万円500〜1,000円手間いらず高コスト
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    効果的な実施のための5つのポイント

    1. 受検率を上げる工夫

    受検率が低いと、正確な集団分析ができません。目標は80%以上です。

  • LINE連携で手軽に受検できる環境を整備
  • 自動リマインド機能の活用
  • 経営陣からのメッセージ発信で重要性を周知
  • 2. プライバシー保護の徹底

  • 結果は本人に直接通知(メール、郵送等)
  • 実施事務従事者に人事権を持つ者を含めない
  • データの厳重な管理(暗号化、アクセス制限)
  • 3. 結果の活用

    「やりっぱなし」にならないよう、結果を職場改善に活用します。

  • 部署別の傾向分析で課題を特定
  • 改善施策の立案・実行
  • 次回のストレスチェックで効果を検証
  • 4. 相談しやすい環境づくり

  • 産業医面談の申し出方法を明確に
  • 社内外の相談窓口を設置
  • AIカウンセリングで24時間対応
  • 5. 経営層のコミットメント

    メンタルヘルス対策は経営課題として位置づけ、トップダウンで推進することが重要です。


    まとめ:ストレスチェック義務化対応チェックリスト

  • 常時50人以上の事業場で年1回実施
  • 実施者(医師・保健師等)を選任
  • 衛生委員会で審議・決定
  • 労働者への事前周知
  • 結果は本人に直接通知
  • 高ストレス者への面接指導体制を整備
  • 労基署への報告書提出(毎年)
  • 集団分析の実施(努力義務)
  • 職場環境改善への活用
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